2013年2月26日火曜日

[CEDEC 2011]日本人は,遠近法で風景を見ていなかった。9月8日の基調講演「情報化社会,インターネット

。近年であれば,ヒットしたソーシャルゲームに対して瞬く間に大量の「クローン」がリリースされた現象を想像していただければよいだろうか,DQ10 RMT。  デジタル技術は,極論すればすべてプログラムで書かれているため,丸ごとコピーしてしまえばオリジナルとまったく同じ物を手に入れることができるのだ。  また,デジタルテクノロジーは,別の意味でも従来のものとはまったく異なると猪子氏は語る。  「これまでのテクノロジーは,背後に自然科学があった。自然科学は物理世界の現象を扱い,そこから汎用的/客観的な現象を抽出する。その結果,例えば車であれば,時速100kmとか,100馬力とか,そのように客観的な形で表現できる」。つまり,例えば世界中の老若男女みんなが大好きな戦車であれば,装甲の厚さとか,全長とか全高とかいった具体的な数値として,最終生産物は表記できる。  だが,デジタルテクノロジーは,そもそも物理世界と関係がない。「デジタルテクノロジーは,人の主観的な行為の集合が起こす現象から,『こんにち起こっていること』を抽出し,テクノロジーに応用する」ものである。あるWebページがどれくらい「凄い」かは,PVや被リンク数,滞在時間,登録ユーザー数などで判断されがちだが,これは前述した「戦車の装甲の厚さ」のような数字とはまったく意味合いが異なっているWebページは1ページの容量が大きいからよいわけでも,少ないからよいわけでもない。  「だから最後はもちろん人の主観で終わる。Googleのページランクというのは,『今のところこうなっている』という現象を抽出したものだ。そうやって並べ直すと,人は主観的に『便利だ』と感じる,ことが多い」 先進国の優位は,文化  このような情報化社会の分析を前提としたうえで,日本はどのような産業をもとにして競争に勝っていけばいいのかと猪子氏は問う。  「日本は技術立国として,技術格差で優位を築いてきた」という言葉は納得できるだろう。日本車は一時期世界を席巻したし,さまざまな技術水準の高さは世界的に見て群を抜いている。しかし,猪子氏によれば,情報化社会においてそうした技術の差は消えていく。では,なにで,どうやれば優位に立てるのか?   これについて猪子氏は,「先進国の優勢は,文化だ」と語る,ドラクエ10 RMT。  「とくに,文化依存度が高くて,言語的に説明できない領域例えば『カッコイイ,カワイイ,気持ちいい,面白い』という領域において,先進国が優位である」という
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