2013年3月1日金曜日

[E3 2008#31]SEGA,「トータル・ウォー」開発者が作るRTS風アクション「Stormrise」を発表 _1

 国内では国内向け,海外では海外向けのゲーム作りをすることで,各市場でしっかりとした足場を固めているSEGA。その海外での最新作「」は,かなり異色のアクションゲームである。デベロッパは,大人気のリアルタイムストラテジーゲーム「Total War」(トータル?ウォー)シリーズを開発してきたCreative Assembly。3年前に設立されたオーストラリア支部での単独開発であり,当然ながらTotal Warシリーズの経験から,ストラテジーゲームの開発に関してはかなりのノウハウを持つチームだ。  Stormriseのプロジェクトリーダーであるマイク?ターナー(Mike Turner)氏にデモを行ってもらったが,ドラゴンクエスト10 RMT,ゲームを起動させてのっけから「では我々が開発中のアクションゲームをご紹介します」と宣言。いったいどんなゲームなのかと思いきや,見る見るうちに40体あまりのユニットをハイライトして,敵の待ち構える場所へと誘導している。どこからどう見ても,ゲームのデザインはRTSである。  実際,すでに存在するでも「画期的なコンシューマ機向けRTS」と説明されているので,ひょっとしたら社内でもStormriseがアクションなのか,RTSなのか,認識は曖昧なのかもしれない。逆にいえば,Stormriseは両ジャンルを見事に融合させてしまったということでもあるわけだ。  Stormriseのバックストーリーは詳しく説明されなかったが,隕石落下のような大災害,もしくは核戦争によって大気が吹き飛ばされた地球が舞台になっている。その100年後という短い間に,人間は「Echelon」と「Sai」という2種類のタイプに急速な分裂進化を果たし,残った文明の覇権を握るために,両者が攻防を繰り広げているという設定のようだ。今回のデモでは, Echelonと比べて組織化した戦略は苦手なものの,敵よりは最新技術や個々の能力が秀でたSai側でのプレイを見せてくれた。  Stormriseは, PCとXbox 360,そしてPLAYSTATION 3用に2009年内のリリースが予定されている。今回はXbox 360でのデモだったが,Creative Assemblyが最も考慮している部分が,いかに複数のユニットを素早く操作していくかという部分である。両サイドのアナログスティックとAボタンを使うだけで,移動ポイントの選択や特定のユニット師団の選択,別ユニットへのカメラ移動といった指示がほとんどできるようになっており,高低差のあるマップでも難なく操作できるよう設計されているのだ。  今回のデモ用マップは,何かの衝撃で空いたと思われる穴の中から,プレイヤー側のユニットにコマンドを与えて,渦巻状に作られた道を移動して地上に上がっていくという趣向で,ここでもスムースな操作が見られる。さらにビルの上には3本の触覚のようなものが頭についたエリートユニットが立っており,穴の一番下からビルの上までの高低差は160mほどもあるらしい。実際にどれほど大きなマップなのかは判断できなかったものの,崩れ落ちたビルの廃墟が地平線の彼方まで見えるなど,荒廃した未来の地球の姿はよく描かれていた。  エリートユニットは,ビルの屋上から屋上へと跳び移って移動するという特殊なアビリティを持っているほか,Saiの超能力パワーを利用して相手の巨大ロボットをハイジャックする場面もあった。兵士ユニットを正面から移動させつつ,エリートユニットによる別働隊を背後へ送り込むというような,rmt,タクティカルなプレイが,Stormriseでは楽しめそうだ。  本作は,オンラインで4対4のマルチプレイモードをサポートしているのに加え,二人での協力プレイやスプリットスクリーンなどもフィーチャーする予定。RTS屋の作るアクションゲームだけに,かなりユニークな作品となるのは想像できるだろう。
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